パスキー(Passkey)って知ってますか

iPhoneやAndroidなどスマホを使っていると目につくようになったパスキー。
対応しているサイトがまだ少ないので広まっているとまでは言えませんが特定のサイトでアカウントとパスワードを入れる代わりに指紋や顔認証で出てきた鍵を選ぶと入れる方法。

Appleでの説明はこちら
iPhoneでパスキーを使ってWebサイトやアプリにサインインする
パスキーのセキュリティについて

仕組みを簡単にいうとこんな感じ。
2025.7.9訂正(鍵をサイトに渡す説明になっていたが渡しません)
キーと付いている通りそのサイト用に🔑と🔒を生成し🔑を指紋認証や顔認証で保護されている場所に保存してサイト側には🔒を保存。サインイン/ログインする時はサイト側からチャレンジコードというランダムな文字を端末側に送り、端末側はそれを自分が持ってる🔑で暗号化して返送。サイト側は自分が持っている🔒で暗号化を解除し、送ったチャレンジコードと同じか確認して認証する。

これによりアカウント(ID)やパスワードを入れる事なくサイトが使えて楽になります。

しかしちょっと注意が必要
あくまでも追加の認証方法だということ、端末は故障する可能性があること。
なんらかの不具合が起きた時のリカバリ手段が必要で、今のところ多くがアカウント+パスワード+2ファクタ認証を使っています。つまりパスワードを適切に保存し、2ファクタ認証を維持するために電話番号やメールアドレスを確認しておくことが必要です。

ちなみにサーバ側の🔒は公開キー方式というのを使っており、🔒がわかっても🔑を作るのはものすごく困難な仕組みになっていますので安全です。
蛇足の蛇足ですが、現時点でのコンピュータの性能ではほぼ無理という事。一部は量子コンピュータを使えばうんぬんと言われるようになり、新しい生成技術が取り入れられています。

個人的なおすすめ
アカウント&パスワード管理のソフトあるいは物理的な紙などを使って安全に保存。
2ファクタ認証に必要な電話番号、メールアドレスなどを更新。
指紋認証や顔認証などで使えるパスキー(Passkey)を便利に使う。
機種変更する時などに備えてクラウドを使ったパスキーの同期などを活用。

残念ながらサイト側の負担が大きいのでなかなか広まらない感じですが突然爆発的に広まると思いますので慣れておくと良いかもしれません。

google、Appleコミュニティ、Amazonなどでつかます。

Apple Account(旧Apple ID)を削除はだめ

よくあるのがApple Accountのパスワードが分からなくて消したい。
機種変更しようとした時などに起きる問題ですが気持ちはわかります。

でもだからと言ってApple Accountの削除(登録削除)してはいけません

この削除はAppleに登録されているあなたの情報(Apple Account)を消すだけでiPhoneからは消えません。それどころかソフトのアップデートもできず中古として売ることもできなくなり、リサイクルというゴミになってしまいます。

重要なのは古いiPhoneが使えているうちにパスワードを変更すること。

Apple Accountのパスワードを変更する

設定で自分の名前がまだ出ている状態ならば新しいパスワードを設定できます。
今のメールアドレスが使えないものでも新しいメールアドレスは問題なく追加できます。追加が完了したら古い方を消せば良いと思います。

ここまで来たらあと一つ、2ファクタ認証に家族か自宅、あるいは2台目の電話番号を追加しておく事。

これでよほどのことがなければ新しい機種でサインインに困ることはないと思います。
それでもどうしようもなかったらAppleのサポートに連絡しましょう。

間違ってもApple Accountの削除はしないように!

【裏技】iCloudの共有アルバムは危険

2025.5.21 追記
もっと重要な問題点を見つけました。
共有アルバムが機能しない場合
こちらの下の方にとても大きな問題点が。

共有した場合、写真は長辺が最大 2,048 ピクセルに縮小され、パノラマ写真の最大幅は 5,400 ピクセル、ビデオの解像度は最大 720p になります。

つまりオリジナルではなくなるという事。ご注意を。

写真を無料で保存できる仕組みとしてiCloud共有アルバムを勧めているサイトがある様ですがとても危険です。といってもセキュリティ的に危険なわけではありません。
保存先として不適切という事です。

なぜならば、、、、永続できるとは保証されていないから。

iPhoneユーザガイド(共有アルバムを作成)

こちらを読むとどこにも保存先とは書かれていません。
最も気になるのは「共有アルバムから自分自身を削除する」にある
写真ライブラリに保存またはダウンロードした写真は〜削除されることはありません。

つまり、ダウンロードしておかなければ消えることがありますという事。
保存に関して明確には書かれていませんが最初にある
共有アルバムを使いたいデバイスで、Apple Accountにサインインする必要があります。

この記述を深読みするとサインインしていない状態になると共有アルバムは使えなくなる?のかもしれません。事実いつの間にか共有アルバム自体がなくなったという話が時々出ています。

確かにApple Accountがあれば共有アルバムが作れて5000枚という制限はあるけど容量制限のない素敵な仕組みだと思います。
でもこれは写真を「共有」するための物。保存先ではありません。

オリジナルはどこか安全な場所に保管しておきましょう。

ファイル数などの制限はこちら
共有アルバムの制限